AC自助グループ1回目

AC自助グループ1回目

今から15年ほど前、自分はACなのではないかと思い問題に取り組み始めました。

中休みをしながらも、実質5年ほどACの問題に取り組み、もういいかなと思い自助グループに通わなくなりました。

それから10年近くが経ち、どこかでまだ未解決な気持ちがあると感じていました。

理由は、ACに取り組んだ内容は父との関係に対してでしたが、母との関係との関係に対しては手つかずだったのです。

そして今、再度自助グループに通い始めました。今回は再開した自助グループ1回目の分かち合いの内容をお話しします。

家庭環境

父は祖父の仕事を引き継ぎ自営業として働いていました。人との関係が異常に苦手な父にとって、自営業という働き方はとてもあっていたのだと思います。

母はそんな父に対して共依存でした。いうなれば看護婦さんのような性格で、ダメな夫の世話をすることで自分のアイデンテティを引き上げていたようでした。ただ外部から見れば夫に尽くす昭和的で献身的な妻という印象を与えました。

というかそういうことに気が付いたのもACの問題に取り組んできてからです。

母は夫との関係にかかりっきりで、2人の子供達には関心を示さず彼らの世界には他人が存在しないようで外部との関係も一切ないようでした。

外部の情報が入りやすい住宅地域ではそのような生活は可能ではないのでしょうが、私の住んでいた地域は田んぼの中に家があるような場所だったので孤立した生活した生活が可能だったのです。

私の子供時代は、暗闇の洞窟のような生き地獄の生活を送りました。

母は社交性がそれなりにあり、表面上の会話は普通にありましたが、父は非常に病的で能面のような得体のしれない存在で父の苦しさが家庭全体を重苦しく覆っていました。

父の能面のような反応は私の心を踏みつけにしました。傷つかないように閉じこもり一人で必死に生きてきました。

自分の感じていること、考えてることをことを自分の中に温存し自分の世界の閉じこもりました。

心の扉を開くのはとてもつらくAC回復の過程で感じたのは、トンネルのような深い哀しみでした。

そして最終的に私が受けた傷は父が受けた心の傷だったと気が付きました。

15年前の問題点と解決策

私は会社で安定した人間関係が築けず、最初は割とノリはいいのですが1週間で孤立するタイプ。ちょっとでも思い通りにならないと相手を嫌いになり、他者との関係でいびつなものを生じさせていました。

でも自分に問題があるのではなく、相手に問題があるとずっと思っていました。

会社を辞めて他の職場でも毎回同じパターンを繰り返すので、これはさすがに問題の発生源は自分かも感じてきました。

異性関係も乱れており、相手が私の望む愛を与えてくれないと分かるとすぐに分かれてしまうので取っかえ引っかえ相手を変えるのが当たり前でした。

また私には「相手を好きになる」と言いうことがありませんでした。好きという感情がよく分からなかったのです。

父親くらいの年齢の男性に愛を求めて帰ってこないと相手を嫌いになるということを繰り返していました。

15年ほど前、ACの問題に取り組み始めたときは、メールカウンセリングから始めて、ACの本を読んだり、図書館でも何冊か読んでみました。面白い本もあったししっくりこない本もありました。

AC回復のワークブックを繰り返し行いました。傷が深ければ深いほど、取り組むのがしんどいしハードルも高いものでした。

その後、ようやく自助グループに参加してみようと思いました。それまでは自分の内面について他者に話すというのが家族の中でもなかったので、非常にハードルが高いものでした。

その後、対面カウンセイングや自助グループを5年ほど続けました。

母親との関係

30代中頃から、中休みを入れて5年もの間取り組んだACの問題。自分の中にはまだ未解決な母との関係があったのです。

姉には3人の子供たちがいます。そんな姉の3人の子供たちを見ると自分の子供時代とどうしても比較してしまうんです。赤の他人の子供を見ても余り何も思いませんが、血が繋がっていると比較対象になってしまうんです。

3人のメイ&おいが、お金の心配がない家庭、子供の心が傷つかない家庭、明るい家庭、親が子供の味方になる家庭。

そんな普通の家庭の姿を見せつけられると、自分の子供時代と比較してどうしてもやりきれない思いです。

私自身ACの問題に気が付き、30代中頃に気が付き苦しい思いをして問題解決に当たってきました。

問題は普通に社会生活が送れるレベルに解決したとは思いますが、過去の苦しい子供時代や大人になってからの社会的な孤立や苦しみ、回復過程の苦しみが無かったことにはなりません。

ハッキリ言って人生は7割がた生まれた家庭で決まってしまうのです。

家庭が安定していれば子供時代のストレスも少なく、大人になってからも比較的良い社会人としてのスタートが切れます。

しかし家庭がゴミだと、暗い子供時代というだけでなく、大人になってからも心の傷を抱え生きづらい会社生活を送らざるおえません。

10年振りの自助グループに思うこと

10年振りの自助グループは一言で言うと楽しかったです!

定期的に通っている方は当たり前になってしまい、新鮮さも、感動も、自助グループが自分の心にどのように影響しているのか分かりにくいかもしれません。

でも超久しぶりに行った自助グループはすごく健康的な気分になって、すごく心の健康にいいんだなって思いました。

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